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YAMAHA Moto GP直系の本領 YZF-R1

Hatenaブックマークに追加 この記事をクリップ! 2009/08/27

MotoGP世界チャンピオンマシンの技術をエンジン、車体へと惜しみなくフィードバックした7代目。クロスプレーン型クランクシャフトを採用した新エンジンの新たな感覚をジャーナリスト丸山と編集長堀江がジャッジ!

(左)初代~5代目まではDOHC5バルブを採用していたが、6代目で4バブル化。電子制御化も推し進められ、今回の7代目にはエンジン特性を3モードから選択できる新機能が装備される
(右)MotoGPでファクトリーマシンYZR-M1に採用している位相クランクをフィードバック。ピストンの配置を90度ごとにすることで不等間隔爆発となりクランク回転によるトルク変動を相殺する

(左)フレームは新設計のアルミ製で、剛性バランスを全面的に刷新。エンジンマウントはYZR-M1と同様にステアリングヘッド部から2本の腕を伸ばしエンジンの前部を懸架する方式に
(右)フロントブレーキキャリパーは制動力とコントロール性を両立する6ポッドを採用。Fサスはインナーチューブφ43㎜の倒立式で、圧側減衰を左、伸側減衰を右フォークが発生させる

堀江史朗の見解

1998年、軽量ボディに高出力直4エンジンを奢り登場したYZF -R1は、バイク界にスーパースポーツ(SS)というカテゴリーを確立させた。それから10年、熟成されたかに見えたSSカテゴリーに、新型R1が再び衝撃をもたらした。

外観と跨ったときのコックピット回りはまさしくR1。しかしエンジンをかけた瞬間、ダカダッ、ダカダッという独特なアイドリング音から、既存の直4とは全く別のエンジンだということが分かる。V4エンジンのそれに近い印象だ。

新型R1のエンジンに採用されたクロスプレーン型クランクシャフトは、MotoGPからフィードバックされたテクノロジー。従来の直4のような二次曲線的出力特性ではなく、中低速から台形的にパワーを発揮する。シャープなアクセルレスポンスと相まって、どの回転数からでも鋭い加速が可能だが、ペースを上げるほどシビアなスロットルワークが求められる。しかしこれほどに意のまま、望んだだけのパワーを得られる特性は、正にリアル・レーシングマシンの領域だ。

初のR1国内仕様も、この出力特性によりパワーの減退感は少ない。高回転域の出力が抑えられていても、中低速からの驚異的な加速は健在であり、これまでの国内仕様SSが苦手だった高いスピードレンジでの再加速も、十二分のポテンシャルを披露する。

直4の新たな側面を浮き彫りにし、SSカテゴリーに新たな可能性をもたらしてくれた新型R1。テクノロジーは、こうでなくては面白くない。

金山史佳
  • 金山史佳

  • ひょんなことからEDGE編集部に迷い込み、気がつくと4輪AT限定解除、2輪中型大型免許を取得。現在、主にEDGE本誌でバイクの特集・連載の編集として奮闘中。
    愛車歴4輪:M・ベンツ「C200コンプレッサー」、ポルシェ「ボクスター」2輪:BMW「F800S」、BUELL「XB12Scg」

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