BMW史上最速モデル K1300S
堀江史朗の見解
旧型となってしまったK1200Sのオーナーとしては実に残念なインプレッションである。K1300Sは何もかも素晴らしく改善されていたからだ。プレス向けテストは神奈川の大磯で行われた。まだ少し肌寒さを感じる晴天の午前。バイク乗りには最高のコンディションである。K1200Sでも十分過ぎるポテンシャルなだけに、正直ブリーフィングの間は「排気量が136cc大きくなってパワーが8馬力アップしただけ」と、単なるマイナーチェンジ程度に思い込んでいた。
ひと通りの説明を受けて試乗会場に向かうと、ラヴァオレンジメタリックという目に鮮やかなボディカラーの"S〟に釘付けになる。およそ最近のBMWバイクらしからぬ色使いに、その自信が感じられた。ライディングポジションは基本的には旧型と同じ。標準のローシートは身長185㎝の僕にはやや窮屈だがオプションでハイシートも用意されるので問題無い。
クラッチを握りスタートボタンを押すと、そのサウンドに驚く。1200のモーター的なノーツに対して明らかに獰猛な雰囲気なのだ。そして走り始めてすぐに気が付くのは回頭性の良さ。フロントサスペンションアームの最適化からか、ビッグバイクとは思えぬほど思った方向にスパッと変位してくれる。車重が6㎏増えたとはいえ、全回転域でフラットなトルクの太さも乗りやすさを助けてくれて重さはまったく感じさせない。これはマンマと乗り替えをさせられそうだ。







