バイクでふらり東北1000kmの旅へ昨日のつづき…
BMW K1200Sを手に入れ、再び6輪生活を送るライダー・本誌編集長堀江
BMW F800Sを操る部下を引き連れツーリングに繰り出す際、ふと目指したくなった先は・・・
当日は首都高の渋滞からスタート。
そこから距離で150kmくらい走るとバイクに身体が馴染んでくる。
白河辺りで200kmを超え、そこから阿武隈まではゆるいカーブが続いて面白い。
この頃からエンジンのレスポンスが絶好調になってきた。
7月中旬は田んぼと夏雲の眺めが最高。福よしでいただいた御造り。
美味だった。
福よしは、とにかく旨かった。海水漬けの雲丹やサメの刺身を生まれて初めて口に入れた。新鮮な魚料理は本当にひとを幸せにしてくれる。
そして福よしの大将である村上健一の豪気さが、さらにその味を引き立てた。
「学校を出て東京の郵便局に就職した。中野で一生懸命働いたさ。頑張っていつかは地元に戻ろうと思っていたけれど、ある時ふと気付いたんだ。『いつかは』なんて言っていないで『すぐに』行動すればいいってことを。ここ気仙沼にはいい海がある。旨い魚と酒もある。我慢することなんか何にもなかった」
若者らしい気骨だけを頼りに、でも結局何も考えないで大学まで上ってしまった僕にとって、この言葉には少なからず影響を与えられたことは間違いない。
それ以降、就職して大阪に転勤するまで年に一度は通った。
村上さん家族とは朝まで飲み明かしたり、船に乗せてもらったりしながら、精神開放の『仕方』を自然に教えていただいたものだ。
さて、このバイク企画でやりたかったのはロングツーリング。久しぶりに身体がくたくたになるまで走ってみたかったのだ。
そして幸運にもその時間が取れた。
行き先で真っ先に思い浮かんだのはもちろん気仙沼である。
距離は往復で、ちょうど1000kmだ。
22年ぶりに訪れた福よしは、変わらぬもてなしで僕と、そして初見の編集金山、カメラ向後さんを迎えてくれた。
走りこんだ心地よい疲労感と高揚感の中で、旨い肴をつまみ、酔いを楽しむ。
いい旅だった。また必ず来よう。


