APRILIA RS50
38万9000円で手に入れる 精巧な作りの1/1ゼロハンスポーツ
APRILIA RS50
アプリリアRS50
PRICE : 389,000yen
SPECIFICATIONS
LENGTH : 1920mm
WIDTH : 675mm
HEIGHT : 1155mm
WHEELBASE : 1280mm
FRAME : ALMINIUM
TRANSMISSION : 6-SPEED RETURN
ENGINE : 2STROKE SINGLE
DISPLACEMENT : 49.75cc
FUEL TANK : 13.0ℓ
TIRES : F : 90/80 17 46P R : 110/80 17 57P
メーター回りやヘッドライトレンズのカッティング、ディスクブレーキなど、 ひとつひとつのパーツは上級バイクと比べてもまったく遜色のないクオリティだ。
黒いカウルにはカーボン調のステッカーが飾られ、また黒と赤というカラーリングはレーサーらしい精悍さが感じられる。マフラーの根元がぐっと細くなった形状はチャンバーといい2ストロークエンジンの見極めポイントだ。大柄なシートはタンデム用にも見えるが、日本では原付の二人乗りは禁止されている。
トルクピークに回転数を合わせてクラッチをしっかりミートさせる
楽しむべきは2トロークエンジンの小気味よさだ
普通自動車免許を取得すると原動機付自転車を運転することができる。いわゆる原付は50cc以下の自動二輪のことで、僕がまだ若者だった時代にはバイクに興味をもった若者が必ず通るべき登竜門だった。当時の原付は先輩から後輩へと代々引継れていくことが多く、やがて小型、中型へとステップアップしていくための最初の1台という存在でもあった。装備は簡潔ながらコンパクトなボディのバランスはあくまでも本格的で、走る技術の基本を徹底的に身体に馴染ませてくれた。やがて原付にも上質な装備やカラーリングを施した本物志向のバイクが現われはじめ、サイズも大きくなり、趣味性の高い高級アクセサリー的なカテゴリーを確立していく。
今回紹介するアプリリアRS50は、そんなイメージをほうふつとさせるもの。価格も38万9000円と、カスタマーに期待をもたせるには十分に高価だ。
さて、いまどきの高級原付にはどんな楽しみがあるのか早速テストをしてみることになったのだが、まずセルボタンを押したときに拍子抜けするようなやわらかい始動音に驚いた。
何だ、これは?回っているのか本当に?
答えはエンジン。2ストロークなのだ。白煙を吐きながらバランバランという破裂音を撒き散らす、2ストにはそんな印象があるが、いまどきはまったく違っていて、白煙もなければエグゾーストサウンドも低く軽い。細いチャンバーが唯一の証となる。
でも走り出せばそこは50ccの2ストローク。低回転域のトルクはまったく期待できないので、常に回転計をにらみながらクラッチをつなぐことに。
アイドリングは1500回転程度。レッドゾーンは11000回転だが、グッと前に進む勢いを感じるのは7000回転以上と高回転型。それ以下ではアクセルワークに対して何の挙動も返ってこない。ちなみに原付の制限速度である30km/hで走行するには3速5500回転付近をキープすることになるが、その回転域では何のドラマも起こらずあまりに退屈だ。このエンジンを思いっきり楽しむためには常に9000回転以上を保ちながら、クラッチを軽く握り、スパっスパっとシフトをつなぐ必要がある。そうすれば大排気量バイクでは絶対に味わえない、レーサーらしいピーキーな走りを楽しめるのだ。
ボディサイズは成人男性が楽しむに十分な大きさ。ニーグリップがぐっとえぐられた大きなタンクの容量は13ℓもある。そのガソリンタンク右側にはモトGPワールドチャンピオンのManuel Poggialiのサインが輝き、本物志向の所有欲を一層刺激してくれる。実物大1/1スケールのレーサーがこの値段で手に入れば安いもの。いいぞ、いいぞ!1台どうですか?
RSV 1000R '05
アンチバイブレーション・ダブル・カウンターを装備した60度V型2気筒998ccエンジンを搭載する。もちろんこちらは4ストロークだ。全長は2025mmとコンパクトだが、パワーは102kw/9500rpmもあり、そのパフォーマンスは想像に難くない。価格は180万円(税込み)と比較的リーズナブル。このほかファクトリーモデルなど3つのグレードが用意される
text/HORIE Shiro photos/SAKURAI Tatsuo









