HARLEY DAVIDSON FXDBI Dyna StreetBob
低くて軽くて乗りやすい この錯覚は一体どこから?
HARLEY DAVIDSON FXDBI Dyna StreetBob
このアングルから眺めると太くな ったフロントフォークのたくましさがよくわかる。片出し2本仕様のマフラー。サウンドは比較的おとなしめだ。ノスタルジックな印象のスポークホイールはクロームクオリティも高い。新規登録時にオプションのリアシートを選べば乗車定員2名として登録することも可能だ。177万5000円。
薄く見えるシングルシートだがホールド&快適性ともに問題はない。リヤに突き出した2本のローサスペンションが、ちょいとクラシカルでカッコいい。タンクサイドのメタル製立体エンブレムも○
エアクリーナー下に見える吸気口。インジェクションがシリーズ全車に標準となっており走りはスムーズだ。エンジンはブロック全体がブラックパウダーコート、フィンがポリッシュ仕上げで見掛けのクオリティは高い。6速になったことを証明するミッション表記がエンジン左サイドに。フロントの19インチホイールが大きく見えないということはデザインバランスが優れている証拠。燃料タンク左部のキャップはダミーであり、窓の中に見える燃料計は標準で装備されるものだ。
排気量1449ccに重量は305kgと超ヘビー級なハズ?
でもダイナの2006年ニューモデルは目茶苦茶ライトだった!
ダイナシリーズは往年の名車[ローライダー]の 流れを組むハーレーBros. 西の正横綱。そのダイ ナが2006 年モデルで大きく生まれ変わり、しかもニューモデルが追加されたということで早速テストをすることにした。借り出したのはFXDBI。ストリートボブというサブネームをもつ新型車だ。さて、このダイナシリーズ、一体どこが新しく なったのか。カタログを見ていくと、
(1)エンジンが新しくなった。フューエルインジェクションがシリーズ全車に搭載されレスポンスがよりスムーズに。またミッションは5速から6速に変更され、ヘリカルギアの採用と相まって静かさを保ちながらも高速巡航がさらに楽になった。
(2)スタイリングが変わった。リヤタイヤ幅がワイド化されて160 mm に。安定感があり、しかも力強い雰囲気が強調されている。またフロントフォークも従来の39 mm から49 mm まで大径化され、ハンドリングのしっかり感とともに迫力あるイメージが演出されている。要はファクトリーメイドの[カスタムバイクらしさ]がより濃く映るような、わかりやすい変更がなされているのだ。
さて、試乗。文字通り[猿がしがみついている]ように見える【エイプハンガー】ハンドルにぶら下がるようにして独特のライディングポジションを取る。シート高は男性が跨って650 mm 程度とかなり低め。足付き性にはまったく問題がない。
まだ新車から卸したてでアタリが付いていないためか、渋めのミッションを左のつま先で蹴込んでローにシフトする。
操作の軽くなったクラッチと太いトルクのおかげで発進はスムーズだ。一度走り出してしまえば気が抜けるほど乗りやすい。加速は何のストレスもなくスムーズ。軽い破裂音が混ざる小気味よいサウンドはスピードをまったく感じさせないが、スピードメーターを見ると時々びっくりすることがあった。
キャスター角の大きいフロントフォークのおかげで直進安定性は高いものの、半面小回り性は決してよくはない。交差点を低速で転回するときはハンドルを切るというより、体重を傾けて一気にエイッと回るほうがマッチしている。スポーティとかパワフルという形容詞は似合わないニュートラルな乗り心地のためか、風をしっかりと受けとめるポジションにもかかわらず疲れ知らずの印象だけが残った。
さてこのストリートボブ、誰が乗るべきか。わかりやすいところではハーレー初心者。気構えることなく自然に馴染めるはずだ。
もしくは酸いも甘いもかみ分けたベテランライダーでもいい。そのくらい年季があったほうが一層クールに見えるだろう。
いずれにしても僕にとは少し遠い、そんな気がしている。
FXDI スーパーグライド
ダイナシリーズの定番であるスーパーグライドの35周年記念限定モデルも発売された。初代スーパーグライドのカラー&デザインを踏襲しながら現代のメカニズムを投入した魅力的なアニバーサリー仕様だ。メーカー希望小売価格は210万円ジャスト。バッテリーカバーの35周年ロゴやタンクコンソールのNo.1ロゴが特徴的。リム部分の段差をなくした曲線的な形状のホイールが美しい
text/HORIE Shiro photos/SAKURAI Tatsuo









