FOUR BIKES IN ONE -- 4役をこなすオールラウンダー DUCATI MULTISTRADA 1200S≪前編≫
アーバン・スポーツ・ツーリング・エンデューロ。
4つの異なるテイストを一台に収めたという新型ムルチストラーダ1200S。
バイクはそのような変化を遂げられるものなのか…
一台4役は一瞬で感じられました!
金山:今回、堀江編集長にはこの連載をお休みしてもらい、ワタシが最新ドゥカティ北海道ツーリングを満喫してきました♪指南役でお付き合いいただいたのは、オフロードバイクに造詣の深い2輪ジャーナリスト松井勉さんです。
早速ですが、今回試乗したムルティストラーダ1200Sは、一台のバイクが4役をこなすという今までにないコンセプトの話題の新型車ですよね。
松井:そうです。今回のムルティストラーダが凄いのは、エンジン特性を変化させる電子制御スロットルとあわせ電子制御サスペンションが採用されていること。
アクセル開度をセンサーが拾い、CPUに渡ったデータから送られる信号がスロットルバルブを開けるという前者の電子制御スロットルシステムはすでに出回っていますが、後者の電子サスシステムはムルティストラーダに採用されるのが初めて。ボタン操作一つで、アーバン・スポーツ・ツーリング・エンデューロの4つのモードを楽しむことができるのです。
金山:従来のマップ変更だけでなく、サスの設定も自動でググッと変わるから一瞬で違うバイクに乗っているような感覚になりますよね! しかも走行中でもアクセルを戻せばモード変更が可能なのには驚きました。
アーバンは一番足付き性が良く柔らかい印象で、スポーツは足回りが締まり力強いスロットルレスポンスに。ツーリングはスポーツよりもまったりと乗り心地が良くなり、エンデューロは林道もこなす走破性を発揮。各モードで、スーパーバイクシリーズ譲りのドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)も最適化されているんですよね?
松井:そう。DTCとはフロントとリアのホイールスピードをモニターし、加速時のリアホイールスピンを検知。電子的にエンジンパワーを抑えてリアタイヤのグリップを回復させるというもの。システム介入が最も大きいのがレベル8で最小限がレベル1。手動で設定を変えることも可能だけどエンデューロモードでは自動的に介入度は2に。
このDTCのお陰でいきなりリアが滑ってパニックを起こすようなことはほぼ抑えられるし、バイク自体が走行モードに適したトラクションレベルに切り換えてくれるのだから本当に便利。ドゥカティらしさが気になるスポーツモードも、ハンドルは十分切れ、低回転時のスカスカ感もなく相当イイ感じだったよ。
(後編に続く)
SPECIFICATIONS(DUCATI MULTISTRADA 1200S)
TRANSMISSION:6-SPEED
LENGTH:2150mm
HEIGHT:1400mm
WEIGHT:192kg
WHEELBASE:1530mm
SEAT HEIGHT:825mm
ENGINE:L2
DISPLACEMENT:1198.4cc
POWER:102ps/6000rpm
TORQUE:111.7Nm/6000rpm
TIRES:F:120/70ZR17 R:190/55ZR17
PRICE:2,190,000 yen









