BUELL XB9SX
せっかくタイヤが二つなんだから 曲がって気持ちいいほうが絶対に楽しい
BUELL XB9SX
ビューエル ライトニング シティX XB9SX
PRICES : 1,276,000yen
SPECIFICATIONS
LENGTH : 1950mm
WIDTH : 820mm
HEIGHT : 1075mm
WEIGHT : 177kg
WHEELBASE : 1320mm
SEAT HEIGHT : 816mm
TRANSMISSION : 5-SPEED CONSTANT MESH
ENGINE : V-TWIN OHV
DISPLACEMENT : 985cc
FUEL TANK : 14.5ℓ
TIRES : F: 120/70ZR17 R: 180/55ZR17
フリスビーのように大きなブレーキディスク。レバータッチが自然なフィールだ。振動隔離システムをもつアルミニウム製ユニプランナーシステムというフレーム。
スケルトン調のダミータンクとの間には空冷エンジンのリアサイド冷却を補助するエアーファンを装備している。シンプルなエキゾーストパイプはエンジン直下の大きなマフラーにまとめられる。メーターパネルはシンプルだがカラフルなデザイン。レッドゾーンまで一気に拭け上がるレスポンスの良さがその魅力だ。
4輪と2輪の最大の違いは停止していて(普通は)自立できないこと
そこんとこ、思い切り楽しまなければ2輪に乗る必要なんてないよね
太いセンターフレームと極端に短いホイールベー ス。フロントディスクはホイール径に近いほど大きく、圧倒的な加速を約束するようなエンジン直下のマフラーも太く力強い。どこから眺めても他のバイクと見紛うことのない迫力のスタイリング、これがビューエルシリーズに共通する特徴だ。これらのデザインは(1)マスの集中化、(2)高剛性シャシー、そして(3)バネ下重量の軽減という2輪車に必須な要素を大切に守り抜いた結果である。
エリック・ビューエル氏がビューエル・モーターサイクルカンパニーを設立したのは1986年のこと。翌1987年にはハーレーダビッドソン製V型ツインエンジンを搭載するRRバトルツインを世に送り出した。エンジンをシャシー構造の一部とするユニプランナーシステムで特許を取得したビューエルは、それ以来このスタイリングをずっと踏襲してきている。
このXB9SXはシリーズの中でシンプルかつ軽快なライトニングというシリーズから、さらに一切の贅肉を省いたストリートファイターという位置付け。どことなくだが、研ぎ澄まされたナイフのような鋭さを感じさせてくれる。CityXと呼ばれるこの仕様はダミータンクがスケルトンであり、濃いブルーの向こうにエアクリーナーが透けて見え、とても前衛的なイメージに仕上がっている。
さて跨ってみよう。816mmと高いハイトのシートから、グッと前かがみになるライディングポジションはいきなり戦闘的だ。でも他のネイキッドバイクと大きく異なる光景がそこにあった。フロントタイヤがライダーの視界にまったく入ってこないのだ。キャスター角がわずか21度という切り立ったフロントフォークのおかげで、体重をある程度任せた両腕の向こう側には直接路面があるような、そんな不思議な感覚を楽しむことになる。
このキャスター角でホイールベースが短いとくれば、直進安定性はかなり損なわれているだろうと想像してしまうものだが、それは杞憂であった。確かに視線をやるだけで深いバンク角を思い切り楽しめるポテンシャルはあるのだが、そのスポーティさのベースにはジャイロトップのようなバツグンの安定感が備わっているのだ。1ℓのOHV2気筒エンジ ンに5速ミッションだからといって、その走りを侮
っては絶対にいけない。加速は文句なしにいい。ブレーキもしっかりと利く。177kgの車重を思い切り振り回せる楽しさは、なかなか他のバイクでは味わえない感覚だった。
プロダクトとしての完成度はここ数年で大きく進化してきたビューエル。チューニングの世界をはるかに凌ぐ、いわば哲学の領域に近くなってきている。
ファイアーボルト XB12R
ホイールベースやキャスター角度などボディの骨格はXB9SXと同じながら、より低く構えたレーシングマシ ン。エンジンは同じくV型2気筒OHVながら1202ccを搭載。より太いトルクがウリだ。シートハイトは775mmと決して低くはないものの、レプリカらしいポジションはさすがの作り。重量は179kg! プライスは145万円だ
text/HORIE Shiro photos/SAKURAI Tatsuo










