EDGE注目映画NEWS:伝説のヴォーカリストの生涯が観る者の胸を揺さぶる
~CONTROL~
U2、デヴィッド・ボウイ、ビョークらを撮り続けた世界最高のロック・フォトグラファー、アントン・コービンが監督をしたこの映画は、ニュー・オーダーの前身として今や伝説のバンド、ジョイ・ディヴィジョンとバンドの象徴だったヴォーカリスト、イアン・カーティスが駆け抜けた短くも波乱の生涯を描いている。
“ポスト・パンク”を代表するヒーローに上り詰め、熱狂のステージで激しく歌う裏で自分自身を制御(コントロール)出来ずに苦しみ、23年という短い人生に自ら終止符を打った彼の人生は若さゆえの儚さに満ちていて、その姿は誰もが経験する青春期に抱いた感情を呼び覚まし、観る者の胸をぐっと締め付ける。
アントン・コービンの初監督作品になる今作は、フォトグラファーならではのスタイリッシュで芸術性に富んだ構図と彼の特徴の一つである独特の美しいモノクロームが当時の雰囲気と絶妙に絡み、カラーよりも鮮やかに儚さを描き出し、かつ深く匂いたつ様な濃さを醸し出す。
それを支えているのが主人公イアンを演じる、UKインディーズ・バンド“10000 Things”のヴォーカルで新人のサム・ライリー。イライジャ・ウッド、キリアン・マーフィー、ジュード・ロウといった錚々たる候補者を抑えて抜擢された彼の演技はイアン本人を知っている人々からもまさに生き写しと絶賛されている。
さらに、全編に響き渡るサウンドトラックはジョイ・ディヴィジョンの残ったメンバーで構成されたニュー・オーダーが、亡きイアンへの思いを込め、全面サポートして楽曲を提供。 ジョイ・ディヴィジョン時代のブートレグなライブ音源も使用されているなど、音楽面でも話題満載だ。
現代とは一味違ったジョイ・ディヴィジョンのCDを聞くと、ロックが、魂を揺さぶり魂を豊かにするアートであるという事を、改めて感じることができるだろう。
<『CONTROL』オフィシャルサイト>
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