町田さんとビートルがつむぐ記憶と記録
町田さんにとって愛車との出会いの時期に繰り返した車庫入れ。その記憶は現在も鮮明に残っている。ラジオ局との往復に使う現在は、もちろん切り返すこともなく一発で車庫入れ完了
文化放送『ドコモ団塊倶楽部』
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「最近は遠乗りしなくなった」という町田さんだが、レギュラーのラジオ番組の生放送には現在もこのビートルで出かけるという。
「夜にはお酒を飲むことも多いから、普段はなかなかね。でもよく乗ってると思いますよ。最初この車が納車されたときには、まだ自分の免許で公道を走ったことがなかった頃。納車時にも車庫入れしてくれたのはヤナセの営業マンでした。早朝に起きて、車庫入れの練習を繰り返したところから、37年間も乗ることになるとは当時は考えもしませんでした。もはや『車を運転する』という感覚を超えて、本当に『付き合っている』に近い感覚です」
感覚が「付き合っている」ならば「乗り替える」ということを考えたことはないのだろうか。
「『乗り替える』は今後もないでしょうけど、たまに浮気相手は欲しくなります(笑)。最近も『新しいミニはいいな』とか『フィアットの新型、どうなんだろう』と考えることはありますから。でも、やっぱり本当に欲しいのは旧車なんですよ。初心に帰るというわけじゃないんですが、シトロエンの2CV。ただ2CVとなるとあれこそエアコンが入らないんじゃないかって(笑)。ただ、最近はこの車もずいぶん見なくなりましたよね。数が少ないからたまにワーゲン同士で信号待ちですれ違うと、思わずニッコリしたり手を挙げたりすることもありますよ。そういう愉しみが持てる車には、そうそう出会えるものじゃありません。ひとつ心配があるとすれば、僕がこの世から去った後のこと。1950年代のビートルがまだ走っているということは、このワーゲン、ヘタすれば僕よりも長生きする可能性もありますから(笑)」
記憶は伝承され、形を変えて人の心に刻み込まれる。記録は受け継がれ、往時の様子を忠実に再現する。すべてのヒト、モノ、コトは悠久の歴史に足跡を残し、日常の風景のなかで次なる世代へとバトンを渡す。今後さらに増えていく町田さんと愛車フォルクスワーゲンのエピソードもまた貴重な記憶であり、記録でもある。






