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街にビートルがあふれた1970年代という時代

Hatenaブックマークに追加 この記事をクリップ! 2010/01/27

町田忍 フォルクスワーゲンType1

「かぶと虫グループ」で当時の新都心開発真っただ中の西新宿に集まったときの一枚。スキーキャリアの形状や装着位置もビートルならでは

町田忍 フォルクスワーゲンType1

町田さんがフォルクスワーゲンを手に入れた1970年代は、国内で見かける輸入車といえばフォルクスワーゲンという時代だった。もちろんメルセデス・ベンツやBMWなども輸入されていたが、庶民が乗る車としてはフォルクスワーゲンが圧倒的人気を誇っていた。

「当時、ヤナセにはフォルクスワーゲンクラブというワーゲン乗りのためのクラブがあったんです。ただ、当初はワーゲンオーナーばかりだったんですが、ゴルフなど新しい車種が増えると、他の輸入車に乗り替えてしまう人も……。だんだん純血のワーゲン乗りが少なくなり、新たに同好の士だけでビートルだけの『かぶと虫グループ』というクラブを作ったんです」

土日になるとビートル乗りで当時開発の真っ最中だった新宿に集まった。連休にはビートル十数台で志賀高原にスキーに出かけたこともあったという。

「チェーン規制がかかるエリアに入ると、全台一斉にチェーンをつけ始めるんですが、当時は本当の鎖のチェーンでしたし、つけづらかった。慣れない人を待っていたら、チェーンの装着に2時間かかったこともありました。当時は志賀高原や野沢、湯沢あたりによく出かけていましたね。いまはさすがにそんな元気はありませんけど(笑)」

自らの車でスキー場へ向かう。当時、都会の若者誰もが憧れたスキースタイルの王道である。車は時代を映す鏡である。昔も今も、そしてこれからも。

  • 文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
  • 写真・町田忍 Photos/MACHIDA Shinobu

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