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驚異のウォッシャー液噴出システム

Hatenaブックマークに追加 この記事をクリップ! 2010/01/25

町田忍 フォルクスワーゲンType1

リアに空冷の水平対向エンジンが積まれているため、スペアタイヤはフロントに搭載されている。このスペアタイヤがウォッシャー液の動力源となっていた。現在、ウォッシャー液は後方に写る青色のカンガルーバッグに注入されている。

町田忍 フォルクスワーゲンType1

1972年式のビートルには、現在の車とはひと味違ったテクノロジーが搭載されていた。例えば、ウインドウウォッシャー液が噴射する仕組みなどは、前方に搭載されたスペアタイヤからチューブで空気を送り込み、ウォッシャー液を噴出させる仕組みになっていた。

「だからスペアタイヤの空気圧は、いつも少し高めの設定にするんです。最初は1.9くらいにしておいて、1.6くらいに下がると圧がかからなくなって、自然に出なくなる。でも、本来の空気圧よりも高めの設定だから、いつも過負荷になりますよね。あるとき、その負荷に耐えきれなくなって、ウォッシャー液が噴きだしてしまった。開けてみたら、中は水びたしの泡だらけですよ」

これに懲りた町田さんは、以来日産のカンガルーバッグを搭載するようになったという。

「そういう細かい不具合はありますが、基本的にはすごく頑丈な車ですから、特に不便は感じませんね。もともと付いていたAM/FMラジオを最近になって、カーステレオに替えましたが、だからといってCDを聴くようになったわけでもありませんし(笑)。ただ当時、家族からは『早く買い替えてよ』とよく文句を言われました。現在は空冷ビートル用のクーラーを付けているんですが、当時はクーラーもなかったから、とりわけ夏場には文句をよく言われました(笑)」

それでもこのフォルクスワーゲンType1は、家族を連れてのドライブ旅行で各地を巡る大切な足となった。もちろん町田さんのライフワークのひとつである銭湯巡りの足としても活躍することになる。

  • 文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
  • 写真・相川大助 Photos/AIKAWA Daisuke

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