乗ってこそフェラーリ!
夏樹さんと、現在の愛車F355ベルリネッタとは10年以上の付き合いになる。その過程は、車のそこかしこに刻まれている。
「例えば、ステアリングの後ろの部分もそうですよね。ステアリングを操作しながら、ウィンカーやワイパーなどを操作しようとすると、指輪が当たってしまうことがある。そうしてこの部分が削れてしまったんです」
夏樹さんのF355はパッと見たところでは、キズらしいキズはほとんどない。だが、細かく見ると、夏樹さんと過ごした時間の分だけ、痕跡が残されている。
「走るためにこの世に送り出された車という道具にキズがついてしまうのは、仕方のないことですよね。もちろん大きなキズは直しますけど、持ち主が細かいキズに怯えた揚げ句、ガレージに置かれたままの車ってかわいそう。乗って走れば、少しは汚れるしキズだってつきますよね」
だが、それは車が本来負うべき役割をまっとうし、“生命”と向き合ってこそ起きること。まっとうに乗られてきたことを象徴するキズは、車にとってもオーナーにとっても勲章と言える。
「きちんと対峙すれば時に傷つけることもあるけど、だからこそ関係を深くすることができる。人付き合いと同じですよね。もちろん姿形が美しいに越したことはないけれど、車も人も内面からにじむものこそが本質的な魅力になる。そういう車の佇まいを決めるのは乗り手。その責任は大きいんですよ」
車は美しい。だが、その姿形の美しさだけを愛でるということは、車に対する冒涜に他ならない。走るために生まれてきた車を、その本分を忘れてガレージという檻に閉じこめておいていいはずがない。
「例えば、ステアリングの後ろの部分もそうですよね。ステアリングを操作しながら、ウィンカーやワイパーなどを操作しようとすると、指輪が当たってしまうことがある。そうしてこの部分が削れてしまったんです」
夏樹さんのF355はパッと見たところでは、キズらしいキズはほとんどない。だが、細かく見ると、夏樹さんと過ごした時間の分だけ、痕跡が残されている。
「走るためにこの世に送り出された車という道具にキズがついてしまうのは、仕方のないことですよね。もちろん大きなキズは直しますけど、持ち主が細かいキズに怯えた揚げ句、ガレージに置かれたままの車ってかわいそう。乗って走れば、少しは汚れるしキズだってつきますよね」
だが、それは車が本来負うべき役割をまっとうし、“生命”と向き合ってこそ起きること。まっとうに乗られてきたことを象徴するキズは、車にとってもオーナーにとっても勲章と言える。
「きちんと対峙すれば時に傷つけることもあるけど、だからこそ関係を深くすることができる。人付き合いと同じですよね。もちろん姿形が美しいに越したことはないけれど、車も人も内面からにじむものこそが本質的な魅力になる。そういう車の佇まいを決めるのは乗り手。その責任は大きいんですよ」
車は美しい。だが、その姿形の美しさだけを愛でるということは、車に対する冒涜に他ならない。走るために生まれてきた車を、その本分を忘れてガレージという檻に閉じこめておいていいはずがない。



