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世界に一台だけの“オールカーボン”

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メルセデス・ベンツ CLK DTM
室内から見れば、一目でそれとわかるソリッドカーボンのドアリム。トランクルーム内以外にも、下回りやエンジンルームなどありとあらゆるパーツがカーボン化されている
メルセデス・ベンツ CLK DTM
メルセデス・ベンツ CLK DTMは、そもそもカーボン素材が多用された車ではある。だが、青山社長の「自分だけの一台」は“オールカーボン”と言っても過言ではないほどのカスタマイズが施されていた。

「カーボン化できるパーツで、カーボンではないところを探すのは難しいですね。まず大きなところで言うと、ドアの内側やウィング、リアバンパー下部、トランク内までカーボン素材にカスタマイズしてもらいました」

驚くべきことに、ドアリムに至っては単板のソリッドカーボンを加工したものなのだとか。他にもシフトレバー周辺やセンターパネルなどインテリアにまでカーボンが配されている。しかし、なぜここまでカーボンにこだわったのか。

「インテリアの一部については統一感も意識したんですが、もともとCLKはF1のペースカーにもなった車。しかもDTMに至ってはレース由来となるモデルです。となれば、やはり速さを意識したカスタマイズをしたくなりますよね」

“速さ”を意識したとき、まず軽量化という手段を選択する。「王子」と呼ばれる青山社長ならではの、まさに“王道”だ。徹底した軽量化の結果、車検証に記載された車重は何と1710kg。一昔前、いや二昔前の国産車並みの車重である。さほど排気量は変わらないベントレー・アズールよりも約1トン軽いという、恐るべきメルセデスなのだ。
文・大谷寛 Text/Hiroshi Ohtani
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro
青山光司
  • 青山光司

  • 1972年生まれ。建設現場におけるくさび式足場の販売・リース・レンタル・施工を主業務とするKRH & CO., LTD.代表取締役社長。レースチームをサポートするほか自身もレースに参加するなど、モータースポーツ事業も積極的に行っている。

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