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魅せられた6速MTのスープラ

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横浜ベイスターズ 三浦大輔 メルセデス・ベンツSL55AMG|Daily EDGE
国産、アメ車、欧州車を乗り継いできた三浦選手。今も昔もドライブに見出す愉しみは変わらない
三浦選手の車選びの基準は極論すればひとつに集約される。

「カッコいいかどうか。それに尽きますね。今まで自分の車として手に入れたのは、すべて『カッコいい!』と思えるものばかりでした」

まず、最初に手に入れたのは、93年式のトヨタ・スープラだった。

「ちょうどフルモデルチェンジが行われたタイミングでしたね。ひと目見て、『カッコいい!』と惚れ込みました。もちろんボディカラーは黒。免許を取ったばかりということもありましたが、6速MTの操作感が楽しくて仕方がありませんでした」

A80型と言われる、このスープラは国産乗用車としては初となる6速MTを搭載した、意欲的なモデルだった。ミッションはゲトラグ、足回りはビルシュタインと共にドイツ製を採用。ロングノーズかつグラマラスで美しいラインのワイドボディで、どこか国産車らしからぬ雰囲気を漂わせていた。新しい性能、新しい基準――。「最高」に向かって、どん欲に、そして純粋に突き進む姿は、その後「二段モーション」などを編み出した、三浦選手の投手としてのスタンスともどこか重なる。

「もっとも入団2~3年目の若手がそんな車に乗るということに、球団から渋い顔はされてしまいましたが(笑)」

そんな声などどこ吹く風。入団2年目の1993年9月4日の対広島戦でプロ初勝利を挙げ、この年3勝を挙げた三浦選手は、シーズンオフに念願のスープラのステアリングを握ることになる。
文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro

三浦大輔
  • 三浦大輔

  • 73年生まれ。横浜ベイスターズ投手。高田商業高校卒業後、ドラフト6位で横浜大洋ホエールズ(現・横浜ベイスターズ)に入団。98年には12勝を上げ、リーグ優勝に貢献。04年にアテネ五輪代表長嶋ジャパンで銅メダルを獲得し、05年に最優秀防御率、最多奪三振で二冠を達成。横浜ベイスターズのエースである“ハマの番長”。

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