音もスタイルも、基準はいつもストリート
「当時はミックスダウンをしたら、まず車に持って行ってカーステレオで音のチェックをしていました。まだシーンが確立されていなかった当時は、Hip Hopのサウンドをレコーディングできるサウンドエンジニアが育っていなかったんです。レコーディングスタジオで聴いていい音だったからといって、それが本当に“いい音”とは限らない。スタジオって音響が整っているから、かえって信用ならない面もあったんです」
ZEEBRAさんが、国内でレコーディングしはじめた頃は、スタジオだけではなくラジカセならどうか。車ならどうかというふうに、“ストリート環境”でチェックを繰り返していたという。
「車内で聴くとやっぱり音が違うんですよ。『下(ローエンド)出し過ぎたね』とかいう話になって、またスタジオに戻ってMIXをやり直す。今ではエンジニアも育ったから、そこまでやる必要はないけど、最初の頃はリスナーに届いたときにどう聴こえるか、必ず車に戻ってサウンドチェックをしていました」
当時から今に至るまで、ZEEBRAさん自身もそのサウンドも、いつもストリートとともにある。



