憧れの先にある“夢”
「当時の週刊少年ジャンプに連載されていた『サーキットの狼』でジャガーというクルマを知ったんです。当時作中に登場したのはE-typeという、今のXシリーズの原型となったロングノーズ&ショートデッキを地で行くスポーツカー。読んですぐ、憧れのクルマになりましたね」
そして1975年にジャガーがE-typeの後継車種として、XJ-Sを発売する。
「Xシリーズはひと目見た瞬間、もう忘れられなくなりました。ミニカーも集めたし、その後のスーパーカーブームの間だけでなく、今に至るまでずっと憧れ続けています。だから、このXJSは見ているだけでも、本当に幸せな気持ちになれるんですよ」
取材の合間にジャガーを見てはうっとりしながら「やっぱり、いいなぁ」を連発し、真剣な表情で自ら携帯電話のカメラで撮影する。まるでカメラマンのように画角を微調整するさまからは、ジャガーへの思い入れが伝わってくる。そんなSAMさんには、ジャガー好きとしていつか実現したい夢がひとつあるのだという。
「原体験となったE-typeをいつか手に入れたいんです。実際に運転できる状態をキープするのは大変だろうけど、眺めるだけでもいい。ゆとりができたら、ぜひほしいですね。そして実は現行のXKも、モーターショーにも見に行ったぐらい大好きなんです。このXJSも含めて、いつかこの3台をガレージに並べる。それがジャガーが好きな僕の夢なんです」
数十年の時を経て、ジャガーというクルマの機能は劇的に進化した。だが、その根底に流れるジャガーならではの“品”は昔のままだ。もしかするとそれは、ストリートダンスというパフォーマンスの進化と、その根底に流れるダンサーのスピリットの関係とも似ているのかもしれない。




