振り付けは、ジャガーで考えます
「ジャガーは完全にノーマルで乗りたいんです。前のジャガーもメンテナンスだけしかしませんでしたし、今のジャガーもフルノーマル。オーディオも手に入れたときのままですね」
このXJSのオーディオはカセットデッキ。その佇まいは、旧車ならではの味わいとも言える。
「CDデッキを搭載しなくても、最近ではiPodをカセットデッキにつなぐようなアイテムもあるから、特に不便ということもないですよ」
実はSAMさん、クルマのなかで振り付けを考えることが多いという。自分でハンドルを握り、音楽に合わせて、頭の中でダンスを構築していくのだとか。前述したように、一人になることができる貴重な空間であるジャガーの車内は、もっとも集中できる空間でもある。ゼロから物事を作り上げる作業は、孤独な作業。そのためにも車内という空間はうってつけなのだ。
「家で考えればいいのかもしれないけど、家にはなるべく音楽を持ち込みたくないんです」
部屋にあるのは、どうしても聴かなければならないときのためのCDラジカセぐらい。逆に外では、コミュニケーションに割く時間が多くなるため、集中してゼロから考える時間を作るのは難しい。SAMさんが愛するジャガーは、クリエイターにとって必要な孤独という時間をも与えてくれる存在なのだ。



