“Rock'n' roll”な感性を持つ男
「とりわけ電気系統は苦労しましたね。どこかから電気が漏れているのか、ちょっと乗らないとすぐバッテリーが上がってしまうんです。よく考えたら、1981年のクルマにも関わらず、エアコンやパワーウィンドウ、パワーステアリングまでフル装備。テクノロジーを使いまくっているから、どこかにおかしなところが出てくるのも仕方がないかもしれません」
バッテリー上がり以外にも、4つあるテールランプの一番右だけがすぐ球切れを起こしたりと電装系の細かい不具合はこのコルベットにはつきものなのだという。
「そのくせ、パワーウィンドウの挙動がやたら速かったりもするんです(笑)。とにかくバッテリー対策用品は山積みですよ。充電用ソーラーパネルに電装系チューン用品も装着済みです。ただ、一番効果があったのはこの大きなキルスイッチですね。結局、電気を完全にカットするのが一番てっとり早く効果が上がりました(笑)」
「いいかもしれない」、「効果があるかもしれない」と思えることはすべて試してみる。これは恩田さんの楽器選びや、自宅地下にある「ムルシェラゴ3台分(笑)」のレコーディングスタジオ作りとも共通する姿勢だ。片っ端から手をつけ感性を磨く。その磨かれた感性を土台にセレクトすれば、照準の精度は上がっていく。
“Rock'n'roll”という言葉は、アメリカでは音楽に関係ある場面だけで使われるわけではない。「さぁ、はじめようぜ!」、「やっちまえよ」といった意味を持つスラングでもある。
“やっちまえよ感”満点のこのコルベットを駆る恩田快人は、やはり“Rock'n'roll”な男である。今までも、そしてこれからも。




