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ニッキー・シックスに会う。当然“足”はコルベット

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スタジオに直結した部屋は楽器のコンディションを保つため24時間空調を切ることはない。ずらり並んだ変形ベースのなかでも、恩田さんの真後ろにある“サンダーバード”はニッキー・シックスのサイン入りという特別なもの
モトリー・クルーなど西海岸のミュージシャンに惹かれ、そしてコルベットに憧れた恩田さん。実はこのコルベットを手に入れた後、憧れだったモトリー・クルーのベーシスト、ニッキー・シックスに会う機会を手に入れたという。

「サマーソニックで来日するということで、音楽専門誌からニッキー・シックスへのインタビュー依頼があったんです。二十何年越しの憧れの人だから、もう舞い上がって舞い上がって……」

恩田さんのニッキー・シックスへの思い入れは、身近な人ならば誰もが知っている。自宅の壁には数十本のベースがかけられているが、そこには、ニッキー・シックスが愛用していたギブソンのサンダーバードや、BCリッチのワーロックが数多くかけられている。

「とにかくもう『ニッキー・シックスに会いに行くならコルベットで行くしかない!』と気合いを入れて乗り込んだんですが、高速に乗ったらあまりの緊張で貧血に。路肩にクルマを停めようかと思うくらいにフラフラしてきてしまったんです」

なんとか会場にたどり着いたまではよかったが、せっかくの大チャンスにカメラを忘れてしまう。

「そのインタビューはカメラなしということがわかっていたから、そこでも焦って仕方がなかった。さすがに携帯で撮るのも申し訳ないので、売店で『写ルンです』を買って楽屋に猛ダッシュしました」

インタビュー自体は盛り上がり、恩田さんは愛用のニッキー・シックスモデルのベースにサインを入れてもらうこともできた。だが、ひとつ致命的なミスをやらかしてしまったという。

「『写ルンです』かと思って買ったフィルムが、実はレンズのついていない、ただの4本入りのフィルムだったんです。だから、そのときの写真は残っていません……」

20年越しの邂逅は、大きな感動に加え、ちょっとした積み残しもあった。次なる機会を恩田さんは待ち望んでいる。
文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro
恩田快人 シボレー・コルベット C3
  • profile
  • 恩田快人 シボレー・コルベット C3
  • 1987年PRESENCEでデビュー。その後、JACKS’N’ JOKERを経て、1992年に結成したJUDY AND MARYではメガヒットを連発。 現在、’80年代アメリカンハードロックのカヴァーバンド、HOT ROD CRUEでリーダーをつとめるかたわら、若手アーティストのプロデュース等も行う。
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