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楽器もクルマもグラマラス

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『サーキットの狼』にも登場するコルベットC3のミニカー。ミニカーコレクターでもある恩田さんのそばには、いつもコルベットがある
恩田さんが、最初にクルマに魅せられたのは小中学校当時のことだった。当時人気だったマンガ『サーキットの狼』を読みふけり、その後派生したスーパーカーブームまでリアルタイムでその盛り上がりを体験している。

「小中学校の頃からクルマは好きだったんですよ。マンガ『サーキットの狼』に登場する、カウンタックや赤いフェラーリ、ロータス・ヨーロッパなんかにも憧れましたね」

作中に登場するコルベットに、恩田さんは次第に惹かれていく。そこには、やはり音楽の影響があったという。

「『サーキットの狼』に登場する、ちょっと悪そうな設定のアメリカ人がコルベットに乗っていたんですよ。ちょうどKISSやDEEP PURPLEなどのロックに傾倒しはじめた頃ですね。もともとメロディアスで胸にキュンと来るような曲が好きだったんですが、音楽以外の世界観も、少し毒っぽかったり、棘があるようなものに惹かれていったんです」

「カーペンターズとビートルズが好きだった」少年は、当初「色モノだと思っていた」というKISSのレコードをすり切れるほど聴いた。BEATLESのコピーからスタートしたバンド活動は、その後KISSやDEEP PURPLEといったハードロックに移行していく。恩田さんが手にしていたのはいつもベースだった。

「中学入学後、先輩が出ていた文化祭を見ていて『あの長い楽器、いいなぁ』って思っていたんです。するとバンドにベースで誘われた。当時は呼び方がわからなくて、『そのベースっていうのは長い方? それとも短い方?』と聞いたら、『長い方』っていうから即決でした(笑)」

最初に手に入れたのはYAMAHAのオーソドックスな形のベースだった。だが、「本当は最初から変わった形の楽器に惹かれていた」という恩田さんは、それ以降“サンダーバード”、“エクスプローラー”、“モッキンバード”といわれる、グラマラスな変形ベースに惹かれていく。そのシェイプはコルベットの特徴でもある、長くてグラマラスなボディラインともどこか似ている。
文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro
恩田快人 シボレー・コルベット C3
  • profile
  • 恩田快人 シボレー・コルベット C3
  • 1987年PRESENCEでデビュー。その後、JACKS’N’ JOKERを経て、1992年に結成したJUDY AND MARYではメガヒットを連発。 現在、’80年代アメリカンハードロックのカヴァーバンド、HOT ROD CRUEでリーダーをつとめるかたわら、若手アーティストのプロデュース等も行う。
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