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服もクルマも“味”を愉しむ

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車内にはモノが溢れているが、どれも手が届く範囲にすっぽりと収まっている。まるで散らかっているけれど、どこに何があるかはわかっている自分の部屋のよう。
松岡さんがパンダを手に入れたのはちょうど1年前。岐阜のほうで数年間眠っているクルマを見つけて引き取った。価格は50万円払うとたっぷりお釣りがくるほどだという。

「実は3年ほど前から企んでいることがあるんです。4WDのパンダの車高を15cmくらい上げて乗ったらカッコいいだろうなって。店のスタッフも乗るからと最初は2WDのセレクタを選びました。でも次もパンダを買う予定なのでそいつでは実践するつもりです」

話を聞いているうちに、松岡さんは古着のような感覚でクルマを選んでいるように感じた。今のモデルにはない空気感や前オーナーがつけた使い古しの部分も味として楽しむ。そして洋服をリメイクする感覚で本当に自分がいいと思うスタイルにアレンジしていく。

「確かに古着っぽい目線は持っているかもしれません。でもジーンズに例えるならビンテージものを大切にするのではなく、あくまでレギュラージーンズの自然な色落ち具合を楽しんでいるのに近いですね。だからピカピカにして乗ることはしないのかもしれません」
文・高橋 満 text / TAKAHASHI Mitsuru
写真・尾形和美 photos / OGATA Kazumi
松岡俊介 フィアット・パンダ セレクタ
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  • 松岡俊介 フィアット・パンダ セレクタ
  • 1972年生まれ。代表作は『突入せよ!「あさま山荘」事件』(原田眞人監督)、『紙屋悦子の青春』(黒木和雄監督)ほか多数。自身のブランド『mash』の運営やショップ『DriLL』(www.drillno.jp)のディレクターなど多彩な活動を展開。

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