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買ったその日に止まりました(笑)。

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「これまで特に大きなトラブルはないけれど、やはり電気系は弱いですね。クラクションは何度直してもダメになる。仕方がないからイタリア人を見習って天を仰ぎながら相手がどくのを待つようにしています」
色とりどりにペイントした廃材を壁一面に貼り付けた古民家。軒先にはなんの違和感もなくたたずむグリーンのパンダ。松岡さんがディレクターを務めるショップ『DriLL』へ我々が取材で訪れたとき、周囲を包むあまりにもピースな空気が三宿という都心の住宅地であることを一瞬忘れさせてくれた。

「本当は昨日、洗車をしっかりして車内も片付けようと思ったんですよ。でもそれをしちゃうと嘘っぽくなるからやめました(笑)」

松岡さんのクルマ遍歴はかなり変わっている。初めて手に入れたのはBMW2002。その後M・ベンツのミディアムクラス(W124とS124)を4台乗り継いでいる。

「マルニは子供の頃からの憧れだったんです。ある程度覚悟はしていたのですが、買ったその日に止まりました(笑)。怒りはしなかったけれど、やっぱり来たか!と思ったのを覚えています。まるで洗礼を受けたような気分。そこからクルマが動かなくなった時の対処は慣れましたね。246号のような都心の道でもすぐにクルマから降りて周りのクルマを誘導する。もちろん笑顔で『すみません』と謝りながら(笑)。M・ベンツは絶妙な空気感にやられてしまったんですよ。これより古いと気取った感じがするし、新しいモデル(W210)だと生意気に見える気がして。それに僕が乗ったモデルにはM・ベンツの重厚感が残っていましたからね。最初はワゴンに乗って、その後セダン、ワゴン、ワゴンと乗り替えました。同じモデルなら乗り替えなくてもいいじゃんっていう話もあるのですが、数年経つと多少はトラブルも出てくるし、別の色が欲しくなったりもするんですよ」
文・高橋 満 text / TAKAHASHI Mitsuru
写真・尾形和美 photos / OGATA Kazumi
松岡俊介 フィアット・パンダ セレクタ
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  • 松岡俊介 フィアット・パンダ セレクタ
  • 1972年生まれ。代表作は『突入せよ!「あさま山荘」事件』(原田眞人監督)、『紙屋悦子の青春』(黒木和雄監督)ほか多数。自身のブランド『mash』の運営やショップ『DriLL』(www.drillno.jp)のディレクターなど多彩な活動を展開。

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