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ボンドカーに憧れて

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全体のフォルムはもちろん、ドアノブ部分までも徹底してデザインされたDB9。まさに21世紀の香りのする“ボンドカー”だ。
青いポカリスエットの缶が宇宙ステーション内でクルクルと回転するCMや、SFアニメーションが印象的な日清カップヌードルの『FREEDOM-PROJECT』。広告という枠組みを遙かに超えて、さまざまな仕掛けを繰り出すクリエイティブ・ディレクターの高松聡さんが駆る愛車はアストンマーティンDB9。シルバーのボディは、まるで宇宙船のようなまばゆい輝きを放っている。

「確かに手に入れるとき、宇宙にまつわる仕事が多いことも多少は意識しましたね。見た目で言えば、つるんとした質感にシルバーの輝き。ちょっとレトロな“スペース感”がありますよね」

ただし、高松さんは“狙って”アストンマーティン・DB9というクルマを選択したわけではない。幼少時からずっと憧れてきたクルマをようやく手にすることができたのだ。

「僕がアストンマーティンに憧れるようになった直接のきっかけは、映画『007』シリーズに登場したボンドカー。僕が生まれたのは、ちょうどシリーズ第一作の『ドクター・ノオ』が公開された年でした。もちろん1963年に0歳児だった僕がリアルタイムで見ているわけもないんですが、物心つく頃には人気の『007』のショーン・コネリーに憧れる、少しませた子どもでした」

高松少年が憧れたのはシリーズ中『ゴールドフィンガー』、『サンダーボール作戦』でボンドカーとして登場したアストンマーティンDB5。スクリーンの中に登場するDB5は、マシンガンや煙幕発生装置など様々な機材が搭載されていた、当時の少年たちの憧れのクルマだった。
文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
写真・北野謙 Photos/KITANO Ken
高松聡 アストンマーティン DB9
  • profile
  • 高松聡 アストンマーティン DB9
  • 1963年生まれ。大手広告代理店で営業職を10年以上つとめた後、クリエイティブ分野へ転身。2005年にクリエイティブエージェンシー・ground、並びに宇宙映像制作会社SPACE FILMSを設立。ポカリスエットの“宇宙CM”や、日清カップヌードル「NO BORDER」、「FREEDOM」キャンペーンなどを手がける。

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