ソフトトップも当然、赤
「この赤い幌――俺はアカホロって言ってるんだけど、すごく気に入っている。通常、電動格納式のコンバーチブルは、ほとんどがスチールやアルミ、FRPなんかでできたハードトップなんだけど、これはソフトトップ。小さな頃、メカに憧れた男子だけあって、動くだけでも気に入っちゃうんだけど、このベントレーのソフトトップは柔らかな質感も含めて大好きなんだよね」
開放的な気分に浸りたければ、オープンカーとしてドライブすればいい。雨天時など必要に応じて閉じれば、当然ながら気密性も十分だ。
「雰囲気ももちろん好きなんだけど、電動格納式ソフトトップに加えて、リアウィンドウがきちんと熱線入りのガラスになっているのもいい。実際、雨のときにリアウィンドウが曇ったら、後ろのクルマが見えづらくなってしまう。ソフトトップという柔らかな質感に、ガラスという硬質な組み合わせはデザインとしてもいい。その上に熱線という機能がきちんとついてきている。このソフトトップひとつとっても、すべてに理由がある。ベントレーのクルマづくりに対する姿勢がかいま見えるよね」
スタイルと機能の両立は、どんなジャンルのデザイナーでも悩みが深い部分だという。そして必ずといっていいほど、何かを犠牲にしなければならないとも。だが、このベントレーのソフトトップは、何をも犠牲にすることなく、貞方社長という乗り手の要求にすべて応えている。だからこそ、「休日の足」という強力なパートナーたり得るのだ。






