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インテリアは譲れない

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運転席周辺の内装の色は、言われなければわからないほどの微妙な違い。そのこだわりが、この圧倒的な迫力につながっている。
インテリアデザインも手がけ、レーサーでもあった貞方社長がこだわるポイントは数多い。エクステリア、インテリア、性能、そのどれが欠けるのも好きではないという。

「クルマは部屋みたいな側面もある。だから、乗っていて気持ちよくないクルマには乗りたくない。このベントレーの内装は、徹底して赤で統一した。もともと赤は好きな色なんだけど、とりわけこの赤――ホットシュプールが気に入ったんだ。縫い目のステッチを白にしようか一瞬迷ったけど、少し主張しすぎかと思って自重したんだよ」

だが、貞方社長が一か所だけ、好きな赤色にできなかった場所がある。

「シートで採用されたこの明るいホットシュプールという赤で内装を統一しようと思ったんだ。ボディの白ともよく映えるしね。ところが、ベントレーの規定でこの色はダッシュボード周りには使えない。外光がフロントガラスに反射して、危険だというんだ。仕方なく、ファイヤーグローというほんの少しだけ落ち着いた色をセレクトした。もうイメージが頭の中に浮かんでいたから、内装の赤はゆずれなかった。ダッシュボードは悔しいけど、ファイヤーグローもいい色だから割り切れた。ただその代わりに、他は徹底的に赤を配色することにしたんだ」

ステアリングはもちろん、シフトレバーや床のマット、そしてインテリアを指定する際、つい忘れてしまいがちなシートベルトもきっちり赤で統一した。パネル類は、落ち着きを演出できる木目でありながら、躍動感のあるオリーブアッシュに。

「仮にも、インテリアのコンサルタントもやっている。自分で乗ったときの気持ちよさもそうだし、こうしたクルマに乗っていると否が応でも注目されるから、誰に見られても恥ずかしくないような仕上がりにしておかないといけない」

プライベートでステアリングを握るクルマであろうと、ビジネスへの影響を意識する。こうした細やかな意識の配り方も、経営者の資質のひとつなのだ。
文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro
貞方 邦介 ベントレー・コンチネンタルGTC メルセデス・ベンツ5600ブルマン
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  • 貞方 邦介 ベントレー・コンチネンタルGTC メルセデス・ベンツ5600ブルマン
  • 株式会社アルカサバ代表取締役社長。ホテル、エステ、飲食店を経営し、インテリアデザイナー、経営コンサルタントとしても活躍。プライベートジェットやヘリコプターも所有するカリスマ社長。著書に『SADAKATA!~俺はこうして成り上がった』(ゴマブックス)など。http://www.alcazaba.co.jp/

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