ワガママな男を虜にする。深遠なる旧車の魅力
「昔、生意気なことを言っていた時期があるんです。『レンジローバーにだけ乗っている人もいるけど、そんな乗り方では意味がない。ベントレーやロールスロイスを持ち、その上でレンジローバーに乗るのが正道である』とかいうことをね(笑)」
1970年に発売されたレンジローバーはイギリスの富裕層に圧倒的な人気を獲得した。「昼、狩りに出かけ、夜は観劇に」と、現代のSUVのような使われ方をしていたという。
「貴族階級の人はロールスロイスのような高級車に乗った上で、レンジローバーに乗っていたんです。その意味では、昔僕が言っていたことは間違ってはいないけど、少し大人気なかったような気もします」
そんな中島社長自身も、現在ではベントレーやロールスロイス以外に、国産車にも乗ることもあるという。
「ビジネスの現場では、やはり信頼が第一。旧車はすごく愛しい存在で恋人としては最高ですが、奥さんとして見ると少し遊びが過ぎるところがあるし、肝心なときに故障することもある。対して国産車はやはり製品として信頼できます。オートクルーズをかければ、乗り手がほとんど何もしなくてもいい。勝手に走って勝手に止まる。防犯面でも最新のシステムが導入されていて、間違ってロックしてしまっただけで『中島様、今、クルマがトラブルに巻き込まれていませんか?』という電話がかかってくる。本当、奥さんとしては最高です。ただし、恋人となるとやはりドキドキさせてほしい。やっぱり男ってわがままですね(笑)」
逆説的に言えば、ワガママな男を虜にする。旧車にはそれほどの魅力があるのだ。




