普遍的な美しさ。それが旧車の魅力
「1月には、還暦のパーティも主催してくれたりと、気の置けない友人ですね。同じ家具が好きだったり、なんだかウマが合うんです。実は最初に買った50万円のベントレーT1をクロちゃんに譲ったら、銀座に天ぷらや寿司を食べに行くときに乗ってくれているみたい。うれしそうにしてくれるのを見ると、こっちもうれしくなっちゃう(笑)」 旧車の魅力は奥深い。深く愛したクルマならばなおさらだ。そんな愛車を、その魅力を自分と共有できる、気の置けない友人に譲る。何と羨ましいことだろう。
「T1もそうですが、旧車はすごくセクシーなフォルムを持っている。今のクルマでは考えられないような繊細なカーブだとか、見ていると思わずゾクッとしますよね。旧車には底深い美しさというか、流行とかにとらわれない普遍的な美しさがある。今の旧車が新車として売られていた時代には、クルマは今よりも遙かに高価なぜいたく品だったはず。そういう雰囲気が漂っている。建築でも美術品でも同じですよね。力のあるものがきちんと年を重ねると渋さが増して味わい深くなってくる。若くてピチピチした女の子はたくさんいても、きちんと年を重ねた美しい女性にはなかなか巡りあえない。そういうことと似ているのかもしれないですね」
芯のしっかりした“本物”は、年を重ねるほどにその魅力が増していく。それは女性だけでなく、男にも当てはまる。男の凄みとチャーミングさを兼ね備えた中島社長自身がそうであるように。
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro




