北京五輪の苦い記憶
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※本特集で越川選手が使用したA3の実車を販売予定。
「オリンピックはそれまでに経験したどんな大会とも、まったくの別物でした。実は行くまでは、過去の国際試合とそれほど変わらないんじゃないかと予想していたんです。ところが、それまで経験したどの大会ともまったく違っていた。これほど長期の海外遠征の経験もなく、練習会場、選手村、新しいボール……。順応する前に試合に入ってしまった。もっともこれはバレーボールだけでなく、他の競技の選手も同様だったようです。まったく違う環境だというのは理解していたつもりでしたが、順応しきれませんでした」
ワールドリーグなど海外での試合経験は積んだはずだった。だが、接戦だった初戦のイタリア戦を落とすと、その後、悪い流れを断ち切れないまま、ずるずると敗戦を重ねてしまった。
負傷を負った越川選手は、決勝トーナメント進出の可能性がゼロになってからは、出場を断念。帰国後の8月25日には手術を行い、数日の入院を経た後、東京でリハビリ生活が始まった。負傷したのは左膝ということもあり、ドライビングはできる。負傷した膝を除いては体調に問題はない。徒歩だけでは、移動もままならない。だが大阪から自分の愛車を持ち込むわけにもいかない。そこでこのリハビリ期間中限定で、他の車のステアリングを握ることに。
そして東京での“足”としてセレクトされたのは、Audi A3だった。


