北京は絶対譲れません
前述したように、スポーツ選手にとってクルマというのは単なる移動の手段というだけではなく、一人になれる貴重な時間をくれる空間でもある。
「奮発して、このクルマに乗ることにしたのには、自分に対してのプレッシャーをかけるという理由もあります。もし試合でのパフォーマンスがよくなければ、『カッコつけていいクルマに乗ってるから』と言われるかもしれない。『無理して手に入れた』というような事情をくんでくれるわけはないですよね。今シーズンのVリーグは本当に悔しい結果に終わってしまっただけに、北京オリンピックへの世界最終予選はなんとしてでも勝ち抜かなくてはならない。その思いは人一倍強いと思います」
若くして、男子バレーボール日本代表チームのエースでもある越川選手。5月末には、北京オリンピックを目指す行われる世界最終予選が行われる。文字通りの“最終予選”となるこのシリーズでは、まだ五輪切符を手にしていない8か国が総当たりで闘う。日本が北京への切符を手に入れるには、全体で1位を取るか、韓国、オーストラリアなどのアジア枠内で1位となることが必要となる。
だが、「普通に力を出し切れれば、絶対に行ける」と言い切る越川選手からは迷いも不安も感じられない。所属チームだけでなく、日本代表チームでもフルスロットルで北京五輪への道を駆け抜けるはずだ。



