ファンのプレゼント、ありがたく使っています。
「実は僕、花粉症なんです……」。花粉症に悩む方ならばおわかりだろうが、誰もが春はつらいもの。しかし、アスリートの場合そのツラさは常人とは比べものにならない。花粉症の症状をやわらげるような薬のなかには、ドーピング検査に引っかかりかねない成分が含まれているものもある。アスリートは花粉症対策の薬に頼るわけにもいかず、対処法は限られてしまいがち。しかも、クルマという外気にほど近い空間では、花粉を完全に遮断するのは難しい。
「ただ、ファンの方に頂いたシガーソケットに差すタイプのアロマポットを使うようになってから、だいぶラクになりましたね。頂いたそのまま使っていますが、ラベンダーかユーカリのオイルかな? 気持ちが落ち着いて、鼻のことがそれほど気にならなくなるんです」
越川選手が使用しているのは、シガーソケットから電源を取り、アロマオイルを温めて香らせる本格的アロマポット。アロマが直接花粉症に効くというわけではなくとも、リラックス効果は確実にあるようだ。
「最初はクルマに、“香り”を乗せることに抵抗があったんです。実家で親が乗っていたクルマには、いわゆる昔ながらの芳香剤が積んであって、『これはないよなぁ』と思っていた。でも、『アロマならいいかも』と使いはじめたら、だんだんこれなしでは乗れないようになってきてしまった。他にも自分のブログでも『花粉症が……』と公表しているので、みなさんいろいろくださるんです。なかには、段ボールでボックスティッシュを送ってくださる方もいます」
越川選手にとって、BMW335iの車内は、自分の部屋のようなものであり、戦場へ向かうドレッシングルームのようなものでもある。リラックスしながらも集中できる――このBMW335iはアスリートである越川優にとって必要不可欠な空間なのだ。



