女性のような包容力。そこが魅力
「フランス車らしく、デザインやパーツに小技がきいている印象がありますね。エアコンの吹き出し口とか、ドアのハンドル部分という細かい部分のデザインが丸っぽい感じで統一されている。単純に見て『芸があるなぁ』『かわいいなぁ』と思えますよね」
このクルマは、至るところに丸みを帯びたデザインをふんだんに見ることができる。ドアハンドル部分以外にも、電動ソフトトップの操作スイッチや、左手で操作するシフトレバーのデザインなどもそうだ。
「AT車なのにハンドル周りにパドルシフトのようなシフトレバーがついているのも、マニュアル車の多いフランス車らしいですよね。このクルマに乗る人は、きっとスピード感なんて求めないだろうし、デザインにしてもむしろスピード感を出すまいという気概すら感じ取れる。にも関わらず、なぜかF1マシンのようなパドルシフト。フランス人が持つクルマに対する思い入れが感じられますね」
明らかに矛盾しているようにも見えるが、そうした割り切れない部分こそが、石原さんがこのクルマを愛するポイントでもある。
「ボディは小さいのに、『矛盾を抱えていてもいいじゃない。それが人生よ』とか何とか言ってくれているかのような、女性的な包容力が感じられますよね。ただ、いくらパドルシフトのようでもスピードを出すクルマじゃないのはわかっていますから、のんびり走ってますよ。高速道路で追い抜きをかけたこともありません。そういえば、このパドルシフトのようなシフトレバー、ほとんど使ったことがないような気が……」
むしろ、石原さんの包容力にクルマが包まれているような気もするんですが……。






