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ハイエンドだけが輸入車とは限らない

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池袋にある事務所近くを愛車で疾走する石原さん。愛車と街とオーナーが風景としても一体化しているかのようだ。
シトロエンC3プルリエルといえば、変幻自在にその形を変える。普通のサルーンであり、天井の開くオープンサルーンであり、リアウィンドウも格納できるカブリオレであり、そしてフルオープンのスパイダーにもなる。

「昔、安部譲二さんが、何かのメディアで『クルマは屋根が開かないとダメ。滅多に開ける機会がなくて、もしムダになってもそのカネを惜しんではならん』というようなことを仰っていたんです。まさに、大人の見識ってヤツですよね。その言葉にいたく共感したんですが、とはいえ、もし屋根を開けた状態で急なドシャ降りにでも遭ったら悲惨この上ないんですが……。でも、C3プルリエルは、電動で屋根が開け閉めできるし、その先にも遊びの要素がたくさんありますよね。そこも決め手のひとつでした」

屋根が開くクルマには、スポーツタイプのオープンカーや、サンルーフつきの大きなSUVもある。だが、石原さんは「そういうクルマは性に合わないんですよ」と苦笑する。

「押し出しや主張の強いクルマもカッコいいとは思うんですが、どう頑張っても自分が運転席に座っているシーンが想像できないんですよねえ。赤いスポーツカーに乗って帽子とかかぶっちゃうような、そのミスマッチを愉しむという手もあるとは思うんですが、どう想像しても滑稽な絵としか思えないんですよ(笑)」

ロッソ・コルサ・カラーのフェラーリを駆る石原さんにも、ぜひ一度お目にかかりたいものだが、確かに愛車を運転する石原さんの姿はあまりにも自然すぎるほど、クルマと融けあっている。赤いスポーツカーに乗る石原さんを目にする機会は、まだ当分先になりそうである。
文・松浦達也 text/MATSUURA Tatsuya
写真・佐々木朋広 Photos/SASAKI Tomohiro
石原壮一郎 シトロエン C3 プルリエル
  • profile
  • 石原壮一郎 Soichiro Ishihara
  • 1963年生まれ。月刊誌の編集者を経て、『大人養成講座』でデビュー。以来、“大人モノ”の第一人者に。著書に『大人力検定DX』(文春文庫PLUS)『大人の解体新書』(河出書房新社)など。現在、『30女という病~アエラを読んでしまう私の悲劇』(講談社)が話題沸騰中
    http://www.otonaryoku.jp/

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