人が変わればクルマも変わる
「実は今のところ『これ!』という次の候補はないんですが、BMWの6シリーズには興味がありますね。見ていて、すごく完成度の高さを感じます。ただもともと私が感じるBMWの魅力とは、元の質感の良さと自由にカスタマイズできそうな懐の深さ。今の6シリーズは完成度が高いだけあって、自由にイジりづらそうな印象もある。クルマって、少し気に入らないところがあるくらいの方が楽しい面もありますよね。だからもしかすると、全然違うクルマに行くかもしれません。この間、ドイツ車がどんどん大きくなっているという話を聞きました。今の3シリーズって、私が乗っていた頃の5シリーズと同じサイズらしいんです。当時、私の乗っていた528iが『無人車』って言われていたことを考えると、いっそのことミニ・クーパーみたいなクルマの方がいいのかな、とも思います。今のクルマは、もう完成してやることもなくなっちゃいましたしね。って、この間も同じことを言った後に、ホイールを20インチにインチアップしてるから、あくまでも今の時点でそう思うというだけの話ですけど(笑)」
時がたてば、人は、思考も嗜好も変わる。BMW一筋だった新條さんも、「買収されて、もうBMWだから(笑)」という理由があるとはいえ、ミニ・クーパーをも視野に入れている。
「BMWに乗り始めた頃は、二子玉川に住んでいたんですが、当時は曲がり角が交差点なのか立体交差もわからなかった。だから、環七や246も中央車線以外走れませんでした(笑)。その当時から考えると、私もずいぶんと変わったのかもしれません」
時がたてば、そして環境が変われば、人は変わる。その変化の分だけ懐が深くなり、人間としての幅が広くなる。すると、まだ見ぬクルマの新しい魅力を受け入れ、馴染んだクルマに新しい魅力を見出すこともできる。きっとそんなチカラだってついてくる。




