初めての愛車は給料10カ月分
落合さんにとっての初めての愛車は、19歳のとき、HondaのN360だった。
「発売されて間もなかったんだけど、中古の出物を見つけてね。19万円で買ったんですが、当時のホテルニューオータニの給料は1万8000円。給料10カ月分と大きな買い物だったけど、それだけに毎日のように乗っていましたね」
19歳の若者ながら通勤に車を使い、ホテルの駐車場に駐車。駐車券も駐車料金も必要ないおおらかな時代だったという。
「当時はホテルの駐車場に停めても、おカネもかからなければ怒られもしないという平和な時代だったからね(笑)。仕事が終わると、N360で先輩たちと遊びに出かけたりしたよね。いま若いヤツから話を聞くと、あいつら車よりも家が欲しいって言うの。車買うと駐車場も必要だから経費もかかるって言うんだけど、そんなに現実ばっかり見ていても愉しくないじゃない。若いヤツの話を聞くと『俺、そんなこと考えたことないなぁ』って考えちゃう」
実際、若い頃の落合青年を育ててくれたのは車だったという。
「車があったおかげで、行動範囲も交際範囲も劇的に広がったよね。自分の限界を車が広げてくれる。車がなければ出会えなかった人も多い。知らない場所に行けて、新しい友人にもたくさん引き合わせてもらえた。車のおかげで、すごくいい修業時代を過ごさせてもらったんですよ」






