ポルシェ911カレラ4Tip
そう。ポルシェ911が世に送り出された1963年は堀江の生まれ年でもある。だがこの2006年式のポルシェは、当初から狙っていた1台というわけではない。
「911と僕とは同年齢ということもあって、本当は40周年記念のアニバーサリーエディションを狙っていたんですよ。型式で言うと、現在の997のひとつ前の996をベースにしていて、世界で1963台しか生産されなかった希少な911。そのモデルをあちこち探していたら、2台出物があったんです。走行距離も4000km程度でコンディションもよかったんですが……」
そのアニバーサリーエディションには、いくつかの特別な仕様が搭載されていた。とりわけフロントトランクに収まるよう特別に設計されたレザーケースは、ファンならずとも垂涎のアイテムとして人気を呼んだ。
「なのに探し出した2台とも、その革の鞄がついていなかったんです。すると途端に探す気がなくなってしまい『やーめた』となってしまった。アニバーサリーモデルは、次の50周年のものを待とうという気になってしまったんです(笑)」
選択肢が広がった途端、997も視野に入ってきた。「ポルシェの4本出しマフラーはあまり好きになれない」という堀江は、96年式のカレラ4Tipをセレクトした。
「このマフラー、上品でかわいらしくて好きなんですよね」
野性を忘れずに都会的な匂いも漂わせる。「男としての野性味」、「大人としてのスタイル」、どちらも大人の男にとって、忘れてはならない大切な要件であると考え堀江は今日もデスクへ向かう。




