気軽にオープンモータリングを楽しめるラテン系小型スポーツカー。開放感ある軽快な走行性能が特徴だ

フィアットバルケッタモデル変遷

生産期間：1996～2002年

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| 1996年1月| 1999年7月 | 2000年9月 |

1996年1月

7年ぶりに登場したオープン2シーター

　1995年の春、ヨーロッパでデビューしたバルケッタ。X1/9が1988年に生産中止となって以来、実に7年ぶりとなるフィアットのオープン2シーターだ。ボディサイドに波のようなラインを設けるなどして曲線を生かしたデザインが特徴。生産はイタリアの有名カロッツェリア、マッジョーラが担当している。　1グレードのみの展開で、エンジンは新開発の1.8L直4を搭載。フィアット車としては初の可変吸気システムを採用しており、最大トルク値の90％を広範囲にわたって発生させている。安全面では、1998年3月より助手席エアバッグが追加となった。　イメージカラーのオレンジをはじめ、コルソレッド、マーレブルーメタリックの計3色をラインナップ。なお、ソフトトップはブラックのみの設定だ。

↑ホイールベースは2275mmと短め。ロングノーズ、ショートテールのフォルムを採用

↑ボディ色をドアパネルやダッシュボードにも採用。室内には専用ロゴも型押しされる

↑4輪ディスクブレーキはABSを標準装備。サスペンション設定は安定性を重視している

↑ウィンドスクリーンのフレームは、高剛性パイプで補強。エアバッグは運転席のみ搭載

1999年7月

豪華装備の数々を施しエレガントに

　充実装備を与えられた限定モデル、バルケッタリミテッドが登場。 3色のボディカラーと 2タイプのインテリアを用意しており、シルクブラック、スチールグレイのボディにはレッド、レーシングレッドのボディにはブラックの内装が組み合わされている。ソフトトップはインテリアと同色だ。
　インテリアは、インパネの各部にチタニウムカラーを施したほか、ふんだんにレザーを使用している点も特徴。特に、ドアパネルとシートのレザーは個性的で、キルティング風のクロスステッチが施されている。
　サウンドシステムのグレードアップも図られ、シート背面にサブウーファーを標準装備。オーディオも、カセットからCDプレイヤーへと変更になった。さらに、15インチアルミホイールやフロントフォグランプも専用装備となっている。なお、メカニズムには特に変更はない。

↑バンパー一体式のフロントスポイラーを採用。レッドのソフトトップは専用装備品だ

↑センターコンソールやエアコン吹き出し口もチタン調に仕上げ、スポーティな印象に

↑内装色がレッドのモデルは、ステアリングホイールとシフトレバーにも同じ色となる

↑シート後方には、ウィンドストップを標準装備。オープン時に風の巻き込みを抑える

2000年9月

新装備が追加され特別装備は廃止に

　リミテッドの輸入が終了し、新たに“ジョーヴァネドゥーエ”が登場。ダッシュボードがブラック一色となり、ホイールもスチールに変更されるなど、リミテッドの装備が廃止となった。サードストップランプの追加も、大きな変更点の一つだ。

↑サードストップランプは、リアトランク上に装備。ウィンドストップはオプション設定

↑ソフトトップはブラック、インテリアは布製。車名はイタリア語で「若い2人」の意味


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