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クライスラー ジープ グランドチェロキー / 1993~98年
クライスラー ジープ グランドチェロキー
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モデル概要
コンセプト&ヒストリー
本格派4WDジープの血筋を引くスタイリッシュなモデル
 グランドチェロキーは、本格的4WD性能をもつジープのフラッグシップモデルとして1992年に登場、1993年に日本へ導入されたモデルだ。オフロード性能は高いのに、乗り心地から装備に至るまでラグジュアリィテイストをもっていることがポイントだ。チェロキーのアッパーモデルという位置づけであるため、共通点が多いと勘違いされることもあるが、実はパワートレイン以外は専用設計なのだ。
 全長5mをオーバーするようなアメリカンフルサイズSUVよりはひと回り小さく、さらにチェロキー同様にスタイリッシュに見せるために、キャビンは意外にタイト。特にヘッドクリアランスは国産ステーションワゴンとさほど変わらない。
 ちなみにインポーターは導入当初よりクライスラージャパンセールスだが、その販売は1993~97年モデルまでホンダ系ディーラーでも行われていた。
特徴~メカニズム・エクステリア&インテリア~
直6とV8、2つのエンジンはともにフラットトルクが特徴
 スタイルからは想像できないようなオフロード走行性能を有する。まず、サスペンションはフロント、リアともにオフロード走行を得意とするコイルリジッドを採用。4WDシステムはセンターデフにビスカスを用いたフルタイムタイプとなる。トランスファーはハイ/ローの2ポジションが設定されていた。
 そして、エンジンは4L直6と5.2L V8の2機種を用意。どちらも設計は古いが信頼性の高いOHVで、ピークパワーよりも全域にわたってトルクフルであることが特徴。ちなみに両エンジンともレギュラーガソリン仕様だった。
↑スプリングはコイルタイプを採用。オンとオフの性能を両立している
←V8エンジンはパワーこそ220psながら、最大トルクは39.4kg-mを発生する
運転席エアバッグをSUVとして初採用した
 内外装はラグジュリィな演出が施されていることがポイントとなる。ジープのアイデンティティである7本スリットのグリル、台形形状のホイールアーチなどをもたせながら、全高を低く抑えることでスタイリッシュに見せている。またスペアタイヤは室内に収めることで4WDテイストを薄めている。
 インテリアでのトピックは、SUVとして世界初の運転席エアバッグを採用していたこと。そのほか上級グレードリミテッドにはパワータイプとなる本革シート、オートエアコン、オーバーヘッドコンソールなどを標準装備していた。
↑サードシートはなく5名乗車。リアシートは分割可倒式を採用した
←リミテッドに採用されていた本革パワーシート。ラレードはファブリックタイプだ
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クライスラー ジープ グランドチェロキー / 1993~98年
(2003.06.12)

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